自民党の杉田水脈衆議院議員がLGBT(性的少数者)は「生産性がない」と月刊誌で主張したことに対して27日、永田町の自民党本部前には、当事者や支援者が約5000人集まり抗議の声を上げた。
抗議を呼びかけたのは、ゲイ当事者。個人でツイッターで呼びかけると、当事者や当事者団体支援者などに大きく広がっていった。抗議参加者は、LGBTの社会運動を象徴する旗である「レインボーフラッグ」を大きく広げて、「人権無視する議員はいらない」「差別をするな」と声を上げた。
抗議に参加した20代の大学院生は、自身をパンセクシャル(相手の性別に関わらず、全ての人を好きになる)であると話し、杉田議員の発言に「自分の存在を否定されたと傷ついた。議員の前に同じ人間として悲しい」と語った。
学習塾で働く20代のゲイ当事者は、杉田議員がチャンネル桜の番組で、LGBTの子どもは自殺率が6倍高いとしながらも、税金を使って支援する必要はないと主張したことを指摘。「支援をして来なかったことが、LGBTの子どもたちを殺してきたのではないか」と訴えた。