東京・霞が関の経済産業省前に「脱原発テント」が設置されてから8年目となった11日、経産省前では脱原発を訴える市民が集会を開いた。
集会を呼びかけたのは、2011年9月11日に経産省前に「脱原発テント」を設置した市民グループ「経産省前テントひろば」。2年前、国に「脱原発テント」を強制撤去された後も、経産省前の歩道で座り込みを行ってきた。午後6時すぎから集会を始め、約150人が集まって「原発を止めろ」「トリチウム汚染水を海に流すな」と声を上げた。
福島県双葉町から都内へ避難した亀屋幸子さんがスピーチに立ち、自分の土地が中間貯蔵施設になったことを明かして「二度とふるさとに帰れない」「一番悔しいのは、誰ひとり責任をとっていないこと」と訴えた。
同グループ代表の渕上太郎さんは、経産省がいまだに原発の推進をし、再稼動を進めていると批判。「原発を続ける限り、来年も再来年も座り込む。あきらめない」と意気込んだ。