オリンピック
2018/05/31 - 12:19

五輪のマラソンコース公表〜名所重視、暑さは考慮せず


 

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は31日、東京2020五輪のマラソンコースを発表した。コースでこだわったのは、建設中の新国立競技場(千駄ヶ谷)をスタートとゴールとすること。そして東京の名所を回ることだ。暑さ対策は考慮しなかったという。
 
公表されたコースは新国立競技場から皇居を通り、日本橋から雷門を経由し、東京タワーで押し返して再び新国立競技場に戻る42・195キロのコースだ。過去のリオ五輪やロンドン五輪では、街を繰り返し周遊するコースだったが、今回は東京の名所を回るのが特徴だ。神保町交差点と日本橋交差点は、選手が3回通過する。
 
最大の問題となる暑さ対策については考慮していないといい、大会全体を通して、政府と都と協議しているという。組織委員会アスリート委員会の
高橋 尚子委員長は、「暑さ対策が一番の問題となるが、選手はコースと時間が決まれば合わせてくる」と述べた。競技時間は7月のIOC理事会を経て、なるべく早く公表したいという。大会招致ファイルでは午前7時半にスタートの計画だった。
 

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会資料を一部加工
 
8時にスタートした場合の通過時間イメージ(男子)
8:00 
新国立競技場から外苑西通りを通り富久町で右折。
靖国通りから外堀通りを進んで、市ヶ谷、飯田橋と通過し水道橋で右折。白山通りを直進して神保町交差点まで戻り、靖国通りを神田方面に進み、神田須田町で中央通りに右折。山手線のガード下を通過すると東京の真ん中、日本橋に至る。
 
8:30(10キロ)
日本橋から永代通りを茅場町まで進んで左折し、新大橋通りを水天宮の先さらに左折。清澄通り、江戸通りを直進して雷門前で折り返す。再び戻り、日本橋へ。
 
9:00(20キロ)
日本橋から、中央通り沿いに銀座を通過し新橋駅前で右折。再びJRのガード下を潜り、日比谷通りを増上寺まで走り、東京タワーを見ながらUターン。再び日本橋まで戻り、神田須田町へ。
 
9:30(30キロ)
神田須田町から靖国通りを神保町まで進み左折。皇居を見ながら内堀通りを進み、二重橋前でUターン。再び神保町まで戻り、水道橋、飯田橋をへて、外堀通りの上り坂を上がり、新国立競技場へ。
 
10:00すぎ(42・195キロ)
新国立競技場
 

東京2020組織委員会作成動画

Standing Together, Creating the Future.

OurPlanet-TVは非営利の独立メディアです。視聴者の寄付を原動力に取材活動を展開しています。あなたもスポンサーとして、活動に参加してください。継続的に支援いただける方は会員にご登録ください。

※OurPlanet-TVは認定NPO法人です。寄付・会費は税額控除の対象となります。