3.11以降、脱原発運動に取り組んできた女性たちが29日、国会内で集会を開き、選挙で政治を変えることを目的とした「女たちの一票一揆ネット」を発足した。次期総選挙で、脱原発候補の後押しや原発推進候補の落選運動などを目指す。
女性の中から政治を変えようと「一票一揆」を呼びかけたのは、北海道泊原発の再稼働問題に取り組んできたSHUT泊の泉かおりさん。「政治を変えるためにどこからできるのか。人任せにせず、人とつながることが一歩。」と、それぞれが協力しながら、具体的な取り組みをすることの重要性を訴えた。
子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク代表の佐藤幸子さんは、かつて町議会議員に立候補した際に、仕事で週に3日しか選挙運動ができなかった経験を披露。「子どもを育てている普通の人が選挙に出られる必要がある。家のことをやるように、地域のことや国のこともやりましょう」と呼びかけた。また、福島から参加した佐藤慶子さんは、6月の福島市議会で、大飯原発再稼働に反対する決議が19票対17票の2票差で否決されたことを紹介。否決した議員を次期選挙では当選させないなどの取り組みが必要であると話した。
ロングバージョン
女性限定というこの集会には、全国から160人が参加。集会の最後に「女たちの一票一揆ネット」を結成して、今後、地域ごとに選挙へ向けた取り組みを行っていくことを確認した。当面、毎月第4金曜日に会合を開催することになっており、次回は、9月28日(金)14時から17時まで、東京・千代田区永田町の議員会館で開かれる予定だ。