「米軍ヘリの部品が、ドーンという激しい音で落ちてきた」
昨年12月に米軍ヘリから部品が落下したとみられる沖縄県宜野湾市にある「緑ヶ丘保育園」の園長や保護者らが14日、東京・日比谷の外国特派員協会で記者会見を開き「保育園の上に米軍ヘリを飛ばさないで」「子どもたちの命を守ってください」と訴えた。
今回の米軍ヘリ部品落下事故は、昨年12月7日、同保育園の屋根に筒状で重さ213グラムの米軍ヘリの部品が落下したもの。神谷武宏園長によれば、午前10時頃に園庭で約30人の子どもたちが遊んでいる中、激しい音ととも落ちてきたという。
しかし、事故から2ヶ月を過ぎても米軍からの説明はない。今でも保育園の上を毎日米軍ヘリが飛び続けているために、13日には事故の原因究明を行うことや、米軍ヘリの飛行禁止などを求めて12万6907人分の署名を安倍総理大臣宛に提出した。
宮城智子父母会会長は「あと一歩ずれていたら娘の上に落ちていた。これは大惨事になりうる事故です」と不安な表情を浮かべた。神谷園長によれば、事故の翌日に米軍が落下の可能性は低いと認識を示すと、保育園には「お金がもらえるから基地のそばに建てたんだろ」「自作自演だろ」などという誹謗中傷する電話やメールが届き、関係者を苦しめているという。
神谷園長は「米軍が北朝鮮から日本を守るために、保育園の子どもたちが犠牲になっていいんですか。子どもたちの命、未来を守ってください」と語気を強めて訴えた。
関連サイト
緑ヶ丘保育園
http://www.futenmabap-church.com/nursery/index.html