「過労死促進制度だ」
「国会は労働者の声を聞け」
労働者に対して、労働時間の規制を除外する「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」が、来週にも強行採決される可能性が指摘される中、労働組合のメンバーが国会前で抗議の声を上げた。
抗議を呼びかけたのは、労働組合などでつくる「雇用共同アクション」。議員会館前に70人ほどが集まり、「過労死合法化は許さない」「残業規制を行え」などと書かれたバナーを掲げ、「高プロは働かせ放題で過労死が出る」と怒りの声を上げた。
この制度は、年収1075万円以上の専門職に限定されるとしているが、法案に具体的な縛りはなく、労働組合は対象要件が広がっていく恐れが高いと批判している。全国労働組合連絡協議会の中岡基明事務局長は、「高度プロフェッショナル制度」により企業や行政が労働者の時間管理をしなくなることを批判。「過労死の証拠となる労働時間の記録がなくなる。企業の活動を重視し、人の権利を剥奪することになったしまう」と危機感を強めた。「雇用共同アクション」では、強行採決が囁かれる23日午後にも国会前で抗議行動を行う予定だ。
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【署名サイト】
#高度プロフェッショナル制度 は現代の奴隷制!今すぐ廃案に!
https://goo.gl/kUc6Ha
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