福島第一原発事故の補償問題に関し、2つの弁護士団体が、避難区域等内外を問わず、賠償の対象とすべきであるとの意見書を原子力損害賠償紛争審査会に提出した。
今回、意見書を提出したのは、「福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク(SAFLAN)」と「東京災害支援ネット(TOSSNET/とすねっと)」の2団体。東京電力福島第1原発事故の賠償範囲を検討している文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会の委員に対し、福島市、二本松市、伊達市、郡山市等の中通り地域など、政府指示区域外であっても、高い空間放射線量により、健康への影響を懸念して避難した人々に生ずる損害についても損害対象とするよう求めました。
原子力損害賠償紛争審査会では、9月21日会合で、4月22日までに自らの判断で避難した「自主的避難」へ対する損害も賠償対象とする方向で一致したものの、4月23日以降の賠償については結論は持ち越されており、次回の会合で、その方針が決まる見込みだ。
意見書を提出した2団体は、このままでは、「区域外避難者(自主避難者)」はが補償対象外となる恐れが大きいとして、10月3日(月)13時より、参議院会館で院内集会を開催する予定だ。また、国際環境NGO FoEジャパンと福島老朽原発を考える会では、原子力損害賠償紛争審査会 の委員へ向けて、避難者の声をつたえようと、避難者からの意見も募集している。
福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク(SAFLAN)意見書
http://saflan.jugem.jp/?eid=11
東京災害支援ネット(TOSSNET/とすねっと)意見書
http://blog.goo.ne.jp/tossnet/e/d09209fa9f3519e5e0a58cd427695863
10月3日の院内集会告知
http://www.foejapan.org/energy/news/evt_111003.html
原子力損害賠償紛争審査会へ意見を送るための情報
http://www.foejapan.org/energy/news/110926.html
原子力損害賠償紛争審査会(9月21日会合資料)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/016/shiryo/1311103.ht…