「こんな社会、生きにくい!」
国際女性デーの8日、約300人の女性が東京・渋谷をデモ行進し、集会を行った。参加者は、国際的な連帯を示す赤い服などを身に着け、「女が生きるのマジでつらい!」「私のシンドサ声に出そう!」と声を上げて、街を練り歩いた。
今回のアクションは、トランプ大統領の就任式翌日に、大規模な抗議行動を行った女性団体が呼びかけたのがきっかけ。女性を差別する発言を繰り返すトランプ大統領に対する反発が世界的に広まる中、日本では女性団体など34団体が賛同し、近年では稀に見る大規模なアクションとなった。
デモ後の集会では、貧困状態にある女性や性暴力を受けた女性、長時間労働で悩む女性などが集まり、日本社会の生きづらさについて次々とスピーチを行った。シングルマザーで、同じ派遣先に17年間勤めている渡辺照子さんは、「貧困の中にいる私が声を上げるしかない。私だけの問題じゃない。個人の問題は政治の問題なんです」と訴えた。
東京でのウィメンズマーチを企画したメンバーのひとり濱田すみれさんは「様々な問題でそれぞれが生きにくいと感じていることを共有していきたい」と話し、日本で初めて女性に参政権が行使された日にちなみ4月10日に、再びウィメンズ・マーチを行おうと呼びかけた。
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ウィメンズ・マーチ東京
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