福島原発の「廃炉」を求める有志の会は19日、東京電力宛てに福島第一原発6基と第2原発にある4基の計10基の廃炉を求める署名を提出した。今回提出した署名は5万4484筆で、4月14日に出された署名の2万6539筆と合わせると、計8万1023筆となった。
署名提出後、福島原発の「廃炉」を求める有志の会メンバーらは、東京電力広報部 原子力センターの會田満男部長と東京電力広報部 原子力センター竹内謙介課長らに直接福島の現状などを訴えた。実家が福島県郡山市という女性は「安全だ。安全だと言われるたびに不安が大きくなる。鬱状態になっている高齢者はたくさんいる。風評被害ではなく、実害であることを報道して欲しい」と話した。義理の妹が福島にいるという女性は、子どもが窓を開けたいと言っても開けられない福島の状態に「このままでは甲状腺ガン以前、PTSD以前に子どもへの虐待が増える。どんどん心が病んでいく。子どもたちの未来ではなく、今がかかっている」と緊迫した福島の現状を強く訴えた。
東京電力広報部の會田満男部長は、上に必ず伝えたいと話し、「柏崎刈羽原子力発電所で3年間勤務し、家族で暮らしていた。自分が福島で暮らしていたらと思うと。今はすみませんとしか言えない」と話す。
最後に、福島原発の「廃炉」を求める有志の会メンバーらは、福島にある全10基を早く廃炉にして欲しいと訴えた。
福島原発の「廃炉」を求める有志の会
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