明治公園で生活する野宿者(ホームレス)らが28日、新国立競技場の建設のために、強引に野宿者を排除しないよう、日本スポーツ振興センター(JSC)に申し入れを行った。
今回JSCに申し入れを行ったのは「明治公園住人と国立競技場周辺で暮らす野宿生活者を応援する有志」のメンバー約20人。電気や水道停止などを止めることや、話し合いで解決するまで工事をしないように求めている。
明治公園には現在、5人の野宿者がテントを張り生活している。しかし、公園が、東京都からJSCへ無償貸与され、JSCの管理下となった27日、JSCは予告なく公園の出入り口を封鎖。電気や水道などを停止した。野宿者や支援者から抗議を受けたため、出入り口1ヵ所は開放したが、緊張状態が続いている。
公園で3年生間生活してきた50代の女性は「朝7時にいきなり公園の出入り口を封鎖された。他に行く場所などの話し合いもない。暴力的な追い出しで怖い」と語った。野宿者を支援している「反五輪の会」のメンバーは「排除の問題は、オリンピック開催地で次々起きている。オリンピックということをかかげれば何でもできてしまう」とJSCの対応を批判した。
1月27日公園内側からの映像 YouTube(山谷労働者福祉会館活動委員会)より