3月20日に、福島第一原子力発電所の3号炉の状況が更に深刻化していることを受け、原子力資料情報室が新たな声明を発表した。福島原発事故発生以降、同情報室が声明を発表するのは3回目。
福島原発の危機に際して日本政府に要求します― 原子力資料情報室からのメッセージ (3)
2011.3.20
多大な努力にもかかわらず、福島第一原発で、プルトニウムをふくむ燃料を装荷している3号機から放射能が大量に放出される危険性が増大しています。特に心配されるのは、20から30キロ圏内で屋内待避を強いられている方々であり、可能な限りすみやかに遠方へ避難するべきと考えます。妊婦、小児、児童から優先的に避難できる手立てを取ることを私たちは政府に求めてきました。改めて強く政府の決断を求めます。
30キロ以遠でも相当量の放射能が届く恐れのある地域からは、やはり避難の必要があります。条件を整えて迅速に避難できるような体制をとることを求めます。
(なお、短時間この地域に立ち入って救援活動を行うことによる大きなリスクはないと考えます)
認定特定非営利活動法人原子力資料情報室
http://cnic.jp