作家の大江健三郎さんらが呼びかけた「さようなら原発 全国大集会」が23日、東京・江東区の亀戸中央公園で開催され、約1万6000人が集まった。鹿児島からかけつけた反原発・かごしまネットの向原祥隆さんは、「地元では過半数が再稼動に反対。全国の皆さんと繋がり、再稼動を止めたい」と訴えた。集会後にデモ行進が行われ、参加者は「川内原発再稼動反対」「原発いらない」と声を上げた。
主催したのは、「さようなら原発」一千万人署名市民の会で、呼びかけ人は、作家の大江健三郎さんや、ルポライターの鎌田慧さん、落合恵子さん、坂本龍一さんら8人。福島県からも市民が長距離バスでかけつけた。デング熱騒動により急遽、会場は代々木公園から亀戸中央公園へと変更になったが、多くの人がつめかけ公園は人であふれた。
ステージ上では、呼びかけ人の大江健三郎さんが、原発再稼動の方針を進める安倍政権に対して、「福島原発事故の反省がない」と厳しく批判。作家の落合恵子さんは、「怒りと共感と痛みへの想像力を忘れずに、もう一度怒りなおそう。こんな国を子どもたちに残してはいけない」と呼びかけた。
集会後にデモが出発し、亀戸から錦糸町まで「再稼動反対」と声を上げながら練り歩いた。デモ終了後、福島県郡山市からかけつけた橋本あきさんは、「再稼動は福島を無視し、愚弄している。オリンピックで楽しいことをしようと目先を変える動きになっている」と憤った。
脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める1000万人署名は、現在840万筆集まっており、賛同者を募集している。
YouTube版
大江さんら呼びかけ「再稼動反対集会」~1万6000人参加
https://www.youtube.com/watch?v=5ez5XfxarLU
関連サイト
さようなら原発1000万人アクション
http://sayonara-nukes.org/