政府が国会で審議中の秘密保護法案をめぐり、21日にも衆議院を通過するのではないかと、危機感を高める市民の抗議が続いている。首相官邸前では、13日から3日間連続で抗議アクションが行われ、法案に反対する人びとが次々とスピーチを行い、楽器を演奏しながら反対の声を上げ続けた。
呼びかけたのは、TPPの反対運動を展開してきたproject 99%や、ミュージシャンが参加する火炎瓶テツと仲間たち。14日には20代の若者から70代の女性など幅広い年齢層の約100人が集まった。
この日71歳の誕生日をむかえた都内在住の女性は、行動を呼びかけたミュージシャンに触発されて参加を決めたという。若い人に対して、「いろんな立場の人がいると思うけど、もっと怒って欲しい。困ったことがあっても、声をあげないということは美徳ではない。真実を見つめて声を上げていかないといけないと思います」と話した。
project 99%の代表の安部芳裕さんは、今の政府が出している法案では、「TPP関連も特定秘密に含まれる」と危機感を強める。TPP交渉の内容が公開され、国民に広く伝わればTPP加入は頓挫すると説明し、「特定秘密になれば知ることができない。政府が隠そうと思えば、いつまでも隠せてしまう」と廃案を訴えた。
11月21日には、東京、名古屋、仙台、広島、富山、静岡など全国各地でデモが予定されている。
関連サイト
STOP!「秘密保護法」
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