第1部 講演:アントニオ・ネグリ
第2部 アントニオ・ネグリ×姜尚中 対話
アントニオ・ネグリ氏 (政治哲学者)
1933年イタリアの、パドヴァに生まれる。イタリア全土を揺り動かした、女性・学生・貧民・失業者等、社会的弱者による、新しい社会運動「アウトノミア(労働者自治)」を理論的に統括した知識人として知られる。パドヴァ大学政治社会科学研究所、フランスのエコール・ノルマル(高等師範学校)、パリ第7及び8大学、そして国際哲学院や欧州哲学大学などで教鞭をとる。マイケル・ハートとの共著『帝国』において、「グローバリゼーション」と呼ばれる現象の進展に伴い出現した新しい世界秩序・主権の形態を“帝国”と捉え、物理的領土を必須とした従来の国民国家の主権とは異なる、脱中心化されたネットワーク状の支配装置と論じる一方で、“帝国”による新たな秩序と権力に対抗し、“マルチチュード”によるオルターナティヴな実践の可能性(デモクラシーの運動)を構想することで、大きな影響を及ぼした。
日本語訳のある著作多数、最近の翻訳書に『コモンウェルス—<帝国>を超える革命論(上・下)』(日本放送出版協会、2012)がある。
関連動画
2013年4月6日 「ネグリ氏初講演~マルチチュードと権力:3.11以降の世界」
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1568
2013年4月5日 「官邸前に初来日のネグリ現る」