OurPlanetTVの学生インターンは、東京都知事選候補の支援者たちの横顔を取材すべく、主要候補者の選対事務所を訪問。支援者たちの横顔を取材すべく、選対の事務局やボランティアの様子を取材することにした。その訪問記を映像で配信する。(インターン:田中美知生、藤井達也、佐藤大介)
(左)宇都宮選対事務所(右)田母神選対事務所
四谷駅前の雑居ビル2階の選対事務所を置く宇都宮陣営は、若年層の運動員が多く、開放的だった。ボランティアは比較的若く、学生のサークル団体のような雰囲気。事務所には、託児スペースがあり、掲示物もカラフルで手づくり感があふれている。ほとんどのボランティアがビデオカメラに抵抗がなく、非常にオープンな印象を受けた。
田母神陣営は、市谷の防衛庁に近い場所に選対事務所を構えている。ボランティアの年齢層はかなり高めだが、人数が多く、活気がある。ただインタビューに応じてくれた女性を除き、シニアのボランティアは全員、ビデオ取材不可だった。選対事務局はインターネットのメディアに好意的で、取材にも積極的だった。
(左)舛添選対事務所(右)細川選対事務所
全く取材ができなかったのは、舛添陣営だ。事務所は都庁に近い西新宿。事務所内は一切撮影禁止なため、内部取材は断念し、街頭演説の様子を取材した。そこで、ボランティアに話を聞こうとしたが、撮影は全員不可だった。ボランティアは20代後半~30代前半の男性が中心。街頭演説は、少ない時で20人、多い時で30~40人程度と、集まる人数は少なかった。主婦層の声援や拍手が多かった。
細川陣営の事務所は、自民党本部に近い平河町にある。運動員の多くは、舛添陣営よりやや年齢層が高く30代~40代の男性中心。選対内部の撮影は許可されたものの、カメラ取材に応じてくれるボランティアがいない。インターネットメディアは後々記録が残るのがイヤだという声も。一人だけ、顔出ししないならという条件付きで大学院生のボランティアがインタビューに対応してくれた。
今回、取材してみて感じたのは、陣営によってかなり選対事務所の雰囲気が違うことだ。テレビ報道などを通して見る候補者と、選対事務所の間にも大きなギャップがあった。また、ボランティアの人たちは、皆、政治的関心が高いのかと思っていたが、必ずしもそうではなかった。宇都宮陣営と田母神陣営のボランティアは、政治的関心が高い傾向が強かったが、舛添陣営は「舛添ファン」といった人が多く、細川陣営は、細川候補の娘の知り合いや細川候補とともに東北でボランティア活動をしていた関係者などが多かった。投票に悩んでいる人は、一度、事務所に足を運んでみてはどうだろうか。
東京都知事選候補者(届け出順)
ひめじ けんじ ビルメンテナンス業
宇都宮 健児 元日弁連会長
ドクター・中松 発明家、国際創造学者
田母神 俊雄 元航空幕僚長
鈴木 達夫 弁護士、元NHKディレクター
中川 智晴 自営業
舛添 要一 元厚生労働相、前参議
細川 護煕 元首相、元熊本県知事
マック 赤坂 財団法人会長
家入 一真 IT関連会社役員
内藤 久遠 元陸上自衛官
金子 博 元会社社長
五十嵐 政一 一般社団法人理事長
酒向 英一 元市役所職員
松山 親憲 会社員
根上 隆 元中野区職員