2015/09/18 - 03:49

怒号の中、総括質疑なく強行採決~参院・安保特別委

(佐藤委員長代理が山本太郎議員の討論時間に注意する言葉をきっかけに、採決への体制を整えていたと見られる)
 
参議院平和安全法制特別委員会は17日午後4時半過ぎ、締め括り質疑もせず突如、強行採決を行った。与党などの起立多数で可決したとしているが、野党は認めていない。
  
突然の採決が行われたのは、鴻池祥肇委員長(自民)への不信任動議を否決した直後。鴻池委員長の代わりに議事を進行していた代理の佐藤正久議員(自民)が、不信任動議の討論をしていた山本太郎議員(生活)に発言をまとめるように促したことをきっかけに、与党の議員が席を移動して、採決への準備を整えていたと見られる。
 
与党は16日中の法案採決を目指していたが、野党は総括質疑に入ることに反発。野党の女性議員が中心となり、委員長らが委員会室に入れないよう抵抗を続け、深夜の間、与野党間で理事懇談会や交渉が続いた。日付けが変わって17日の深夜3時半、午前8時50分までの理事会休憩が決定した。
 
しかし、野党の約束に反して、鴻池祥肇委員長は午前8時50分前に理事会室ではなく、委員会室の委員長席に着席し、その場での理事会開催宣言。野党の反発の中、特別委の開会を宣言した。
 
これに対し、野党が鴻池氏の解任を求める不信任動議を提出。午後1時から不信任動議の討論が行われていた。
 

 

 

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