独立行政法人原子力研究開発機構のホームページ上で、放射線や放射能を夫婦げんかに例えた表現が不適切だったとして、今朝、原子力研究開発機構側が削除した。
問題となったのは、核燃料サイクル事業の研究を行っている東海研究開発センター核燃料サイクル工学研究所のホームページ。リスクコミュニケーションを扱うページで、女性は男性に比べて「原子力の技術的な情報に対する理解度や満足度が低い」として、「女性(主婦)の視点」で言い換えたという。
同ページでは、放射線や放射能を夫婦げんかに例えて紹介。
原子力研究開発機構広報部によると、同ページは福島第一原発事故前から1年以上にわたって掲載されていたもの。女性6名との取り組みがどのように開催されているかは分からないという。6月4日午前から、市民やマスコミから問合せや意見が相次いだことから即座に削除を決定。「女性の理解を得ようという意図だったが、「かえって不適的な表現をしてしまいマイナス」だったとしている。「住民視点のわかりやすいメッセージ発信をめざして」いた同ページだが、逆効果を生んだ結果となった。
ページを知った女性からは「女性をバカにしている」「あまりにもお粗末」といった声がツイッターやfacebookなどを通してあがっていた。各新聞社の世論調査によると、原発に反対している割合は、女性のほうが、男性よりも10%から20%高い。
東海研究開発センター核燃料サイクル工学研究所のホームページ
http://www.jaea.go.jp/04/ztokai/katsudo/risk/message/index.html