2018/08/09 - 23:30

【辺野古は今】埋め立てめぐり県と国が攻防

上空から見た辺野古の海(2018年8月4日)(C)沖縄ドローンプロジェクト
  

青く透き通った海に、透けて見える美しいサンゴ礁ー。
絶滅危惧種ジュゴンが現れた辺野古の海は、土砂に埋まるのか。 
国が埋め立て工事のための土砂投入を目指していた17日を目前に控え、国と県の攻防は正念場となっている。
 
沖縄県は9日午後、埋め立て工事承認の撤回に向け、工事主体の防衛省沖縄防衛局から弁明を聞く聴聞を実施。2時間半ほどで聴聞を終えた。
 
聴聞は撤回をするための行政手続きの一つで、聴聞を終えたことで、埋め立て承認の撤回が可能となる。県は聴聞内容を精査した後、職務代理者である副知事が聴聞内容を精査し判断する。8日に死亡した翁長知事は工事撤回の意向を表明しており、県がいつどのような判断を下すのかが注目されている。
 
国は先月12日に、辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部の約6万5000平方メートルに土砂を投入すると県に通知。国が埋め立て区域に土砂を投入するのは初めてとなる。OurPlanetTVは先週4日の辺野古の空撮映像を入手。辺野古の美しいブルーの海に、新基地建設に向けた護岸工事の様子、そしてカヌーに乗り込んだ抗議する市民の姿が見える。
 
新基地建設に反対する市民らは、6日から2週間にわたり集中行動を呼びかけており、連日200人以上が米軍キャンプ・シュワブゲート前に座り込んでいる。11日には「辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議」が那覇市で県民大会を開く予定で、翁長知事のメッセージも読み上げられる予定だ。
 
関連リンク
森の映画社
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