オリンピック
2019/11/01 - 14:39

費用負担は先送り~マラソンの札幌開催

国際オリンピック委員会(IOC)と2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は1日、4者協議後に合同記者会見を開いた。IOCのジョン・コーツ調整委員長は、マラソンと競歩の札幌開催にかかる経費について、「数字を見ていない。費用負担は組織委員会が考えることだ」と説明した。

札幌開催の経費はどこが負担か
IOCは、マラソンと競歩の札幌開催を決定した。しかし、組織委は札幌開催時にかかる経費の試算を公表していない。一方で、都民ファーストの会は、独自調査を実施。試算では、会場の施設整備や選手村の建設、輸送、医療などのオペレーションで合計約340億円がかかると発表している。会見では、記者から経費負担について質問が相次いだが、コーツ氏は「IOCが保障するなら、東京がマラソン開催のために支出した経費であり、札幌は分からない」と答えた。

IOCが提案「五輪セレブレーションマラソン」
また、IOCは都に対して、「五輪セレブレーションマラソン」の開催を提案。五輪後に都が整備したマラソンコースを使用するマラソンだという。開催すれば、都が今回マラソンコースの整備で使用した約300億円は、IOCの保障条件からは外れる。組織委は今後、北海道や札幌市と連携して、急ピッチでマラソンと競歩のコース案を作成し、12月に開催されるIOCの理事会での承認を目指す方針だ。

関連リンク
都民ファーストの会による札幌開催時の経費概算(PDF)

https://bit.ly/2WvSgIQ

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