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建設進む五輪競技場〜スタンドは気温40度の暑さ

投稿者: ourplanet 投稿日時: 水, 07/18/2018 - 05:01


 
日本スポーツ振興センター(JSC)は18日、2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場の建設工事現場を報道陣に公開した。問題は暑さ。競技場内に持ち込んだ温度計は40度を超えた。
 
開会式や陸上競技の会場となる新国立競技場。当初より半年遅れの2016年12月に着工し、急ピッチで工事が進められている。現在はスタンドが完成し、これから観客席を取り付ける段階だ。木製の屋根も一部、スタジアムの高さ地上50メートルまで組み立てられている。JSCによると工事の進捗状況は現在4割程度で、「順調に進んでいる」という。
 
とにかく暑い!気温40度超え
問題は暑さだ。競技場の外では37度を示していた温度計が、スタンドに入った途端にぐんぐん上がり、40.5度に。風は通っているものの、すり鉢状のせいか照り返しが厳しく、汗が噴き出してくる。まるで風呂場の中にいる感覚だ。
 
国立競技場の空調をめぐっては、ザハ・ハディド氏が設計した競技場の建築費が2500億円を上回ることが問題視された2015年7月、建設費削減の必要性から、安倍首相が冷暖房設備を外すことを決断。その代わり、熱中症となった観客を運び込む休憩所などを整備することが決定した。
 
現在、建設されている隈研吾氏設計の競技場もその時の決定を踏襲。暑さ対策としては、「気流創出ファン」と呼ばれる大型の扇風機を、1階に108台、2階に77台設置、計185台設置するほか、スタジアム入り口4箇所と1階のエントランスや2階の「風のテラス」に各2箇所、計8箇所に霧を噴射するミスト装置を設置するという。
 
JSCの望月禎理事は、「今日は風がないので、最高の暑さだと思ってください」と自信を見せるが、「気流創出ファン」でどこまで気温を下げることができるかは未知数だ。
 

JSCの報道資料より                            
 
工事スケジュールなど
 
選手村と恒久施設4施設も公開
東京都が整備を進めている五輪施設も17日、メディアへの公開が行われた。公開されたのは、晴海の選手村のほか、有明の有明アリーナとアクアティクスセンター、葛西のカヌースラローム会場、中央防波堤の海の森水上競技場の4競技場。アクアティクスセンターは水泳競技などに、有明アリーナはバレーボール、海の森水上競技場はボート競技、カヌースラローム会場はカヌー競技に使用される。
 

(写真)カヌースラローム会場の建設現場
最も工事が進んでいるのは、葛西臨海公園に隣接する駐車場に整備されたカヌーのスラロームコースだ。スラロームは本来、急峻な山間の渓流で行う競技だが、埋立地にコンクリートで水路を作り、大量の水を放水して人工的な流れを作り出す。コースの約4割が完成し、今後本格的なコースの整備に入る。
 

(写真)海の森水上競技場の建設現場
カヌーのスプリント競技は、東京のゴミ処分場「中央防波堤」に囲まれたエリア「海の森競技場」に整備されている。視察した日は、心配されたような激しい海風はなかったが、ゴミの腐敗臭が漂っていた。
 

(写真)アクアティクスセンターの建設現場
水泳競技を行うアクアティクスセンターは、工事の約3割が終わり、最難関の屋根工事が始まっている。しかし、工事で汚染土壌が見つかり工期が遅れて、完成予定が2019年12月から2020年2月へとずれ込む予定だ。
 

(写真)有明アリーナの建設現場
バレーボールが行われる有明アリーナは、約1万5000人を収容することができる。工事の進捗は、まだ2割で、急ピッチで作業が進められていた。
 

(写真)選手村の建設現場
五輪後には、高層マンションとして売り出す予定の選手村は、東京都によると現在40%程度の進捗状況だという。選手村に線説されるのは、50階建ての高層ビルが2棟。14階から17階の住宅棟が22棟。商業施設が1棟で、約6,000戸が整備される。三井不動産レジデンシャル株式会社など12事業者が整備に関わっているが、売却額が路線価の1割程度だとして、都民33人が昨年、事業者と東京都を訴える裁判を起こしている。
 
都が整備を進める会場は、来年5月から2020年2月までに完成し、2019年7月から始まるテストイベントに間に合わせる。
 



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