オリンピック
2018/08/07 - 15:39

五輪で初の顔認証システム導入~30万人が対象

東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会は7日、都内で記者会見を開き、大会関係者の会場入場時に日本電気株式会社(NEC)の顔認証システムを導入すると発表した。五輪で顔認証システムを使用するのは初めてとなる。

発表された顔認証システムの対象となるのは、選手やボランティア、報道関係者など約30万人。システムは、全ての競技会場や、選手村、メディアセンターの入り口などに設置される。本人確認の時間を短縮することや、なりすまし入場を防止することなどが目的だ。

システムの仕組みは、名前や顔写真などを登録したIDカードを事前に作成し配布。関係者が会場入り口の読み取り機にIDカードをかざすと、読み取り機のカメラが顔を読み取り、本人かどうかを2重で認証する。顔の確認は、目視よりも2.5倍早く処理できるという。

組織委員会の岩下剛 警備局長は、顔認証システムの導入理由について、東京五輪の会場が分散していることや、暑さ対策でセキュリティに負担がかかっていると説明した。30万人という膨大な個人情報のデータを扱うことについては、「個人情報保護法の観点から対応していきたい」と述べた。NECの菅沼正明 執行役員は、「生体認証や解析などの最先端テクノロジーを活用し、さりげなく見守りたい」と話した。

Standing Together, Creating the Future.

OurPlanet-TVは非営利の独立メディアです。視聴者の寄付を原動力に取材活動を展開しています。あなたもスポンサーとして、活動に参加してください。継続的に支援いただける方は会員にご登録ください。

※OurPlanet-TVは認定NPO法人です。寄付・会費は税額控除の対象となります。