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「県民健康調査」に関し、福島県に要望書を提出しました

投稿者: ourplanet 投稿日時: 水, 12/20/2017 - 23:03

福島県で194人もの小児甲状腺がん患者が見つかっている問題をめぐり、OurPlanetTVではこの2年間、福島県や福島県立医大に対して、詳細な手術症例の開示や臨床医の説明を求めてきました。その一部は個別取材や論文・学会などの発表により徐々に解明され、これまでもOurPlanet-TVで公表するとともに、科学雑誌※で詳細を報告してきたところです。
 
とはいえ今なお、再発・転移の状況をはじめ、臨床現場の状況は不透明なままです。「過剰診断」により「見つけなくてもよいがんを見つけている」との言説が流布していますが、OurPlanetTVの取材によれば、実態とかけ離れています。来週12月25日に開催される福島「県民健康調査」検討委員会に向け、改めて要望書を作成し送付いたしました。
 

                             2017年12月20日
福島県保健福祉部長
井出孝利殿
                           
冠省 

貴県が主催している「県民健康調査」検討委員会に関し、以下を要望いたします。
 
1、2次検査結果の正確な報告を求めます。
2次検査を担当した医師は、「甲状腺検査(二次検査)受付票(別添1—②)」に検査結果を記載する際、「次回の一次検査」「保険診療」「その他の保険診療」「再判定あり(A1、A2)」の4つに分類して報告することとなっています。この「二次検査診断」に準じた、2次検査結果の公表を求めます。なお、甲状腺がんと診断されている患者に検査の勧奨が送られ続けている現状への改善を求めます。
 
2、山下俊一副学長の委員会および記者会見への出席を求めます。
「甲状腺検査」を開始した責任者であり、現在も福島県立医大放射線医学県民健康管理センター甲状腺専門部会「診断基準評価部会」の座長として、検査の方針を決めている山下俊一副学長の検討委員会への出席を求めます。
 
3、鈴木眞一教授の委員会及び記者会見への出席を求めます。
福島県立医大でほとんどの小児甲状腺がん患者の主治医として、手術の執刀やその後の治療、経過観察を行っている鈴木眞一教授の検討委員会への出席を求めます。なお、前回甲状腺評価部会にて、昨年9月に国際専門家会議で公表された125例の手術症例が公表されましたが、本年10月に日本甲状腺外科学会で鈴木教授が発表した145例の手術症例の配付も併せて要望します。
 
4、十分な記者会見時間の確保を求めます。
検討委員会後の記者会見は、様々な専門家が記者に答える大変貴重な場となっています。しかし、徐々に、記者の質問に関する制約が強まっています。記者の全ての質問に回答できるよう、十分な会見時間の確保を求めます。
                           草々     
                           
特定非営利活動法人OurPlane-TV
代表理事 白石草

 
別添1

 
なお毎回、検討委員会後の記者会見が短いため、様々な疑問が解消しないままとなっています。上記の要望書提出と同時に、以下の質問に回答するよう求めているところです。
 
1、 節目健診の方々のデータはいつどのように公表されるのか?(対象者人数は?)
2、 県外検査の日にちが5月31日現在になっているが何故か?
(県外・県内に関わらず、集計日の日にちを揃えるべきだと思うのですが)
3、 県立医大が新たに研究計画をたてて、「症例」把握をすることになったが、前回の検討委員会では「まだ倫理委員会に提出していない」との説明があった。しかし、実際には10月10日の倫理委員会で承認されている。なぜ、「これから倫理委員会に提出する」などとの虚偽の説明が行われたのか。
4、 上記研究は、研究計画書を見ると、同意書不要の研究となっている。すでに進められている福島医科大の研究(研究番号1909)で小児・若年甲状腺がん患者の症例データベースの存在が明らかになっているため、1ヶ月程度で結果がでるはずなのだが、県は、そのあたりをどう認識しているのか。
5、 前回検討委員会で、「検討委員会」と「甲状腺評価部会」の委員は重複しないようにしたと星座長は説明していたが、大阪大学の高野委員はなぜ重複しているのか?
6、 「甲状腺検査(二次検査)受付票」には2次検査の診療日を記録する欄が計5つ存在する。(別添1—①)甲状腺がんと全く関係ない症例は別としても、一定程度の「経過観察」は2次検査の枠内で実施可能ではないのか?
7、 前回検討委員会で、「検討委員会」と「甲状腺評価部会」の委員は重複しないようにしたと星座長は説明していたが、大阪大学の高野委員はなぜ重複しているのか?
8、 全国で行われている「福島原発事故」の損害賠償裁判で、被告・国の意見書に名前を並べ、「今回の事故では健康影響は起きない」と主張している専門家が、甲状腺評価部会の委員に選出されているが、中立性に問題があるのでは?
9、 IARCの会合について、環境省の梅田環境保健部長からなぜ検討委員会に報告がないのか?
 
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