学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、「総理のご意向」などと書かれた文書について、文科省は15日、再調査の結果、同じ内容か極めて似た14の文書が見つかったと発表した。
今回、文科省が特定したのは、国家戦略特区での獣医学部新設について、文科省と内閣府の協議などを記録したとする内容。これまで不在とされてきた文書のうち、少なくとも14種類が実際に存在したと公表した。
文書は先月17日も、朝日新聞の報道により発覚。菅義偉官房長官は「怪文書みたいな文書じゃないか」などと発言。調査の結果、松野博一文科相は同19日、「文書の存在は確認できなかった」と発表していた。しかし、その後、前川喜平・前文科事務次官や現役の文科省職員が「文書は存在し、共有されていた」と証言するなど、疑惑が高まり、松野文科相が今月9日、調査のやり直しを表明していた。