福島第一原発事故
2011/01/14 - 08:00

【福島原発】計器メーター振り切れ、放射線計測不能

(あまりにも画像/音声とも悪いのですが、重要な報告なので、動画にてアップいたしました。聞きづらい部分が多々ありますが、最後までご視聴ください)

フリーのフォトジャーナリストなどでつくる「日本ビジュアルジャーナリスト協会(JVJA)」のメンバー5人と雑誌「DAYS JAPAN」編集長の広河隆一さんは13日、福島第一原発付近の放射線量を計測したところ、携帯していた計器のメーターが振り切れ、計測不能だったことが明らかとなった。

福島原発の取材のため、この日、双葉長に入ったのは、フォトジャーナリストの山本宗輔さん、森住卓さん、野田雅也さん、豊田直己さん、綿井健陽さん、広河隆一さんの8人。 前日に郡山に入り、13日、既に避難地域となっている双葉町に入った。

午前10時20分時双葉町役場玄関付近で放射線を計測。すべての測定器が振り切れた。更に午前10時30分頃 双葉町厚生病院玄関前で計測したところ、ここでも、すべての計測器が振りきれたという。

使用した計器は「BEIGER COUNTR DZX2(上限は1000マイクロシーベルト/時)」と「VICTOREEN 209-SI(上限は10ミリレントゲン/時以上)」及び「MYRate PRD-10/1(上限は9.9マイクロシーベルト/時))の3台。上限を超えているため、正しい値を確認することはできなかった。

原子力問題のスペシャリストでもある広河隆一さんによると、2月末のチェルノブイリ原発取材で、事故炉から200メートル付近で計測した値は4ミリレントゲン。事故炉から 4キロ離れた、プリピャチ市で計測した値は0,4ミリレントゲンで、いずれも今回の計測が上回っており、非常に高い水準にあるという。

しかし、取材の途中、役場などで避難していないと思われる住民と遭遇。また帰路の国道288号線でも、多くの住民が双葉町の自宅に戻っているところを目撃したという。ほと んど住民が双葉町の高汚染について知らず、植物に水やりをしたり、服を取りに帰る途中だった。中には子どもを乗せた車もあった。取材班が車を止め、長時間の滞在は危険であ ることを知らせた。半径二〇キロ圏内立ち入り禁止の表示も、検問もなかったという。

広河さんは、余計な被ばくをなくすためにも、政府がきちんと情報提要すべきだと話している。

※音声も映像も非常に不十分な状態であることをお詫びいたします。このリポートは毎日継続する予定です。

日本ビジュアルジャーナリスト協会
http://www.jvja.net/
DAYS JAPAN
http://www.daysjapan.net/
fotgazet
http://www.fotgazet.com/

Standing Together, Creating the Future.

OurPlanet-TVは非営利の独立メディアです。視聴者の寄付を原動力に取材活動を展開しています。あなたもスポンサーとして、活動に参加してください。継続的に支援いただける方は会員にご登録ください。

※OurPlanet-TVは認定NPO法人です。寄付・会費は税額控除の対象となります。