会見後に記念写真を取る活動ら。掲げているのはバンクーバーから引き継がれている反五輪トーチ。
東京五輪2020まで1年と迫った7月23日、五輪反対運動を展開している世界の活動家が外国人特派員協会で記者会見を開き、五輪は中止すべきだと訴えた。
会見に出席したのは、米国のサッカー五輪代表選手で、「オリンピック秘史〜120年の覇権と利権」を執筆した政治学者・ジュールズ・ボイコフ パシフィック大学教授と2028年のロサンゼルスオリンピック開催に反対しているNolinpicLAのアン・オーシエさん、反五輪の会のいちむらみさこさんの3人。
昨日、福島を視察したというボイコフ教授は、「安倍総理はアンダーコントロール」を述べたが、事故はまだ続いており、放射性物質は残っている。五輪によって被害が矮小化されていると指摘。華やかな五輪のかげで、様々な被害が見逃されている現実を訴えた。
2013年の五輪招致前に「反五輪の会」を結成したいちむらさんは、「五輪は災害」と批判。「巨額の公費が一部企業に湯水のように流れる一方で、貧困者は立ち退かされ、排除され、追いやられている」と訴え、「東京オリンピックを中止するまで、私たちが黙ることはない」と締めくくった。
会見では国際声明も発表。五輪開催都市では、環境破壊や貧困層の排除、過剰警備が必ず起きていると指摘。IOCは五輪を中止すべきだと主張している。東京五輪1年前となる今週は、リオ・平昌・パリ・ロサンゼルスといった五輪開催都市から、五輪反対を唱える市民が多数、東京に結集しており、明日24日夜には、新宿アルタ前を起点としたデモ行進も計画されている。また27日(土)には、国際シンポジウムも開催される予定。
関連リンク
反五輪の会
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