経済産業省の敷地内に設置されている「脱原発テント」について、国が立ち退きを求めテントの代表者を提訴したことに対して、10日、市民がおよそ150人集まり抗議を行い、提訴の取り下げを求め茂木敏充大臣宛に2500筆の署名を提出した。
経産省前に設置された「脱原発テント」は、東京電力福島第1原発事故の半年後の2011年9月11日に設置されて以来、市民が集まり脱原発を訴える活動をするほか、福島県から避難を余儀なくされた人びとが集まり、原発や放射能による被ばく問題や、原発作業員の置かれている環境について、議論がされてきた。
「ふるさと双葉町を返せ」というボードを首から下げて抗議に参加した亀屋幸子さんは原発事故後、福島県双葉町から東京へ避難してきた。東京に来て故郷の双葉町と離れ離れになってしまった親戚や友達を思い泣いて生活している中、経産省前の脱原発テントに出会ったという。「テント前ひろばに集まる人々に励まされた。被災者の人とも出会えた。撤去しないでください」と訴えた。
「脱原発テント」の共同代表の淵上太郎さんは「自主撤去はしない。闘っていく」と答えた。「脱原発テント」撤去裁判は、5月23日(木)11時から東京地裁にて第一回公判が行われる。
経産省前テントひろば
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