脱原発に向けて1千万人の署名を呼び掛けている「さようなら原発」一千万人署名市民の会のメンバーらが10日、都内で会見し、安倍新政権の原発を増設・再稼働させようとする行為は許せないと声明文を発表した。
会見には、活動の呼び掛け人で作家の大江健三郎さん、落合恵子さん、澤地久枝さん、ルポライターの鎌田慧さんが出席。大江さんは、2030年代の原発ゼロの見直しを発表した安倍晋三首相を批判。「自分たちは政治家と経済家が示している未来図とは違ったものを行う。自民党、原発、憲法改悪に対してNOと言う」と訴えた。
「さようなら原発」一千万人署名市民の会は、原発増設・再稼働をしないことや、原発の速やかな廃炉作業、再処理工場、高速増殖炉(もんじゅ)の運転禁止、再生エネルギーの促進、廃炉の過程での原発立地自治体への経済的支援強化を要求している。
大江さんらは、ミュージシャンの坂本龍一さんや瀬戸内寂聴さんらとともに、3月9日に東京・明治公園で「つながろうフクシマ!さようなら原発大集会」を開催しデモを行う。また、現在、全国に呼び掛けている1千万人署名は、既に800万人分集まっており、3月に政府に提出する予定だ。
さよなら原発1000万人アクション
http://sayonara-nukes.org/