伊達市の住民の被曝データを同意なく論文に使っていた「宮崎早野論文問題」をめぐって22日、伊達市議会の5つの会派は、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の黒川真一名誉教授を講師にむかえて勉強会を開いた。
勉強会には、伊達市議19人が出席。黒川氏が1時間半にわたって「宮崎早野論文」について解説し、「個人情報保護条例違反と公文書偽造疑惑がある」と指摘。「多くの倫理的指針違反が認められる。不正をした研究者と、伊達市の責任は大きい」と批判した。
黒川氏の講演後、議員からは「伊達市の担当者も地方公務員法違反で懲戒の対象になるのではないか」と厳しい意見が出た。市議会では今後、論文の著者である東京大学大学院の早野龍五名誉教授と、福島県立医科大学の宮崎真講師を呼び勉強会を開く予定だ。