2017/04/26 - 05:32

米原子力空母、放射性廃棄物を搬出~横須賀

在日米海軍は25日、米海軍横須賀基地に配備している原子力空母ロナルド・レーガンから出た放射性廃棄物が収められたコンテナを艦外に搬出し、運搬船へと積み込んだ。これに対し、横須賀の市民らが、日米合意に反していると海上で抗議行動を行った。

在日米海軍は午前10時から、原子力空母ロナルド・レーガンのメンテナンス作業で出た作業員の手袋や雑巾など、低レベルの放射性廃棄物が収められたとするコンテナ3個をアメリカの運搬船へと積み込んだ。この後、コンテナをアメリカに運び、放射性廃棄物をアメリカで処理する。横須賀市に対して、搬出を事前に連絡しているが、コンテナの中身の詳細は公表していない。

1964年にアメリカの原子力潜水艦が、初めて日本の長崎に寄港する前に、日米で結ばれた合意文書「エード・メモワール」では、外国の港で原子力艦船から艦外に放射性廃棄物を搬出しないとしている。
しかし、横須賀に原子力空母が配備されてから、原子力空母のメンテナンス作業で、年1回ほど放射性廃棄物が艦外に搬出されていた。この度に、海上で抗議活動をしてきた「ヨコスカ平和船団」のメンバーが、この日も2隻の船に乗り込み抗議行動を行った。

「ヨコスカ平和船団」の新倉裕史さんは、原子力空母が横須賀を母港化している限りこの状態が続くと指摘し、「日米合意の約束は守って欲しい」と訴えた。船の操縦した横須賀市在住の市川平さんは、「コンテナの中身の情報は公開されていない。本当に安全なのか。市民に対する影響よりも、軍事的な利益が選ばれている」と原子力空母の配備廃止を訴えた。

【YouTube】米原子力空母、放射性廃棄物を搬出~横須賀
https://www.youtube.com/watch?v=_IgPd569yu0

関連サイト
ヨコスカ平和船団
http://heiwasendan.la.coocan.jp/

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