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【賛同募集】市民メディアに警察が家宅捜索〜抗議声明

投稿者: ourplanet 投稿日時: 火, 10/30/2012 - 03:15

今月10月1日、大飯原発の再稼働反対行動を取材していた市民メディアに、福井県警が家宅捜索を行い、撮影したビデオ素材やパソコンなどの機材を押収するという出来事がありました。警察による押収は、撮影された未編集ビデオを入手することが目的と見られています。この問題について、映像作家などが中心となり、昨日、警察と地裁に要請文を送りました。
 
現在、賛同署名を受け付けています。
http://ow.ly/f1a1k
 
福井県警察本部 御中
福井地方裁判所 御中
 
2012年6月30日から7月1日にかけて、大飯原発の再稼働に反対する市民グループが、原発の入り口付近を占拠する抗議活動を行ないました。
 
それから約3ヶ月後の9月20日になって、抗議活動に参加していた1人の方が、大飯原発正面ゲート封鎖に伴う器物損壊・傷害・脅迫・暴行の容疑により、静岡市内で逮捕されました。
 
そして、その後、10月1日に、福岡市を拠点にして活動している市民映像メディア「Oneness TV」に、福井県警による家宅捜索(いわゆる「ガサ入れ」)が行なわれ、パソコン、HDD、SDメモリーカードなどが押収されました。市民映像メディア「Oneness TV」は、機材を押収されてしまいましたので、その後の活動に支障を来しています。10月28日夜9時現、機材は返却されていません。
 
家宅捜索を受けた「Oneness TV」の金子譲さんによると、福井県警は「映像を編集する前のデータが欲しかったのではないか」との事です。今回幸いにも、金子さんは大飯原発入り口付近での映像をすでに消去していたので、未編集の映像を警察に取られる事はありませんでした。しかし、未編集の映像が入っている可能性があるパソコン等を警察が押収したのは非常に問題があります。
 
未編集の映像には、撮影した時のさまざまな状況が含まれています。撮影した人が、被写体になった人との信頼関係のうえで「このシーンは公開しないでおこう」と判断した映像も含まれている可能性があります。逮捕うんぬんにかかわらず、映像メディアの創り手が公開しないつもりの映像までをも、福井県警は押収しようとしたのです。
 
これは、市民映像メディアの創り手だけにとどまる問題ではありません。マスメディアから、一般市民のプライベート映像まで、あらゆる映像が「捜査」の名目で警察が押収できることになってしまいます。こうした捜査方法がまかり通ると、映像の創り手だけではなく、たまたま写っていた人も含めて、あらゆる人たちのプライバシーが警察の手に渡る事になってしまいます。これは、憲法が保障する「言論・表現の自由」への侵害につながりかねません。
 
そして、押収されたパソコン等には大切なデータも含まれていましたが、機材もデータも警察の手に渡ったままです。
 
この背景には、警察の請求に対して裁判所が簡単に令状を発行してしまうという問題もあります。もともと逮捕自体にも問題があると考えますが、未編集の映像と機材を警察が簡単に押収してしまう社会は、たいへん恐ろしいと感じます。
私たちは、この問題に関して、以下の要請をいたします。

◎福井県警は、市民映像メディア「Oneness TV」のパソコン、HDD、SDメモリーカードなどを、ただちに返却してください。個人運営のOneness TVは現在も業務に支障をきたし、損害を受けている状態です。
 
◎福井県警は、今後、このような横暴な家宅捜索および押収をしないでください。
 
◎福井県警は、被害を受けた市民映像メディア「Oneness TV」に謝罪してください。
 
◎裁判所は、横暴な家宅捜索に対する令状を、無闇に発行しないでください。
 
◎この要請書に対する回答を11月12日までに書面で提出してください。
  
岩本太郎(フリーランスライター)/小林アツシ(映像ディレクター)/金浦蜜鷹/白石草(OurPlanetTV)/土屋トカチ(映像ディレクター・映画監督)
土屋 豊(映画監督)/根来ゆう(映像作家)/藤井光(美術家・映画監督)
本田孝義(映画監督)/前田 朗(東京造形大学教授)/松浦敏尚/松原明(ビデオプレス)
 

 


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