2012/05/06 - 14:58

42年ぶり、「原発稼働ゼロ」になった5月5日

国内のすべての原発の運転が止まった5月5日、全国で「脱原発」を訴える集会が開かれ、東京・港区の芝公園の会場にはおよそ5500人が集まった。
 
集会では、脱原発1000万人署名を呼びかけているルポライターの鎌田慧さんが演説し、「今日の集会を『さよなら原発55集会』と名付けました。それは『さよなら原発』にゴーゴーしていくという意味です。これを政府に叩き付けて政府を原発世界から脱却させましょう」と呼びかけた。また同じく呼びかけ人の作家の澤地久枝さんは「残念なことに事故を起こしました。この放射能は子どもたちの口に入ろうとしています。既に入ってしまいました。このことは、悔いても悔い足りないほどの子どもたちに対する負い目です。」と声をふるわせ、日本政府に対し、今後は核は要らないというはっきりとした態度を示すよう求めた。
 
経産省前で座り込みを続けている福島県出身の椎名千恵子さんは「あと少しで子どもたちにプレゼントができる。これは止まったんじゃない。止めたということを確認しましょう」「どんな絶望的なことが起こっても、何があっても、子どもたちを守っていくということが、子どもたちのプレゼントなのではないでしょうか」と訴えた。
 
同日、全国で様々なデモや集会が行われたが、脱原発を訴えて去年9月から設置されている経産省前のテントにも最大1000人ほどが集まり、原発ゼロを祝った。このほか、代々木公園でも若者を中心に数百人が集まり、原発による発電がゼロとなる午後11時にあわせ、イベントを開催。カウントダウン「パーティー」を行った。
 

 

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